ルータや RAS サーバでは、1つのイーサネット I/F の MAC アドレスを複数の IP アドレスで共用している場合があります。
この様な機器の場合、“IPアドレスの変更” 警告が頻繁に発生することになります。
この様な機器における“IPアドレスの変更”警告を抑制する場合には、“高度なポリシー設定”機能画面において以下の様なポリシーを作成して該当するMACアドレス情報を登録するか、「マネージャ設定」⇒「例外MACアドレスの登録」に該当するMACアドレス情報を登録してください。
また、他の事象として、意図しない Proxy ARP 動作によって “IPアドレスの変更” 警告が頻繁に発生することがあります。
たとえば、Cisco社製のルータをご利用の場合、ルータ I/F の設定にて明示的に Proxy ARP 機能を無効 (“no ip proxy-arp”) としないと、当該 I/F において Proxy ARP 機能が有効となり、Windows の APIPA により割り当てられた IP アドレスに対する ARP request や他のセグメントの IP アドレスに対する ARP Request に対して ARP Reply を返信しますので、その I/F の MAC アドレスにおいて頻繁に “IPアドレスの変更” が起きたように記録されます。
この場合、正しくは該当 I/F における Proxy ARP 機能を無効に設定することをお勧めしますが、事情によりルータの設定変更が難しい場合等には、次善の策として、該当ルータの MAC アドレス情報を「マネージャ設定」⇒「例外MACアドレスの登録」に登録するか、以下の様なポリシーを作成してMACアドレス情報を登録するようにしてください。
(更新日:2012/10/31)
設定例) ●ポリシー名 ->“IPアドレス変更許容端末” ●ルール定義 o ルールタイプ -> Kobanアラーム o 登録済みルールの参照 -> IPの変更 ●適用条件 o 適用条件名 -> “IPアドレス変更許容端末リスト” o“詳細設定”のボタンを選択し、対象機器のMACアドレスをORで追加する ("*" 文字でワイルドカード指定できます) MACアドレス == (00:1a:b2:ii:jj:kk) MACアドレス == (00:1a:b2:ll:mm:nn) MACアドレス == (00:1a:b2:oo:pp:qq) MACアドレス == (00:1a:b2:rr:ss:tt) MACアドレス == (00:1a:b2:a0:*:*) : ●アクション設定 o アクション名 -> “警告しない” o“警告しない”のボタンを選択