NetSkateKoban Q&A集

4-30. NetSkateKobanセンサで監視しているネットワークセグメントで、固定IPアドレス設定をしているWindows7マシンが起動時に通信できなくなることがあります。

NetSkateKobanセンサにおいてアクティブ検知機能を利用する際に、「端末検知パケットの送信元IP」がデフォルト設定の “0.0.0.0”を利用する設定の場合に発生する場合があります。

Windows7 以降の Windows OS では、イーサネットインターフェースに固定IPアドレスが設定されている場合、イーサネットインターフェース初期化時に、DHCP client と同様に src アドレスを “0.0.0.0” としたIP アドレス利用確認パケットを投げます。

このタイミングで、Koban センサが送信するアクティブ検知用のパケット(src アドレスが “0.0.0.0” で、問い合わせ先 IP アドレスが Windows マシンに固定設定された IP アドレス)を受信してしまうと、他の端末がその固定定された IP アドレスを利用していると認識し、APIPA アドレスを利用する形でインターフェースを初期化してしまいます。

この現象を回避するためには、「端末検知パケットの送信元IP」として他の端末が利用していない IP アドレスを別途割り当てていただき、NetSkateKobanセンサの「アクティブ検知」設定画面にて、「端末検知パケットの送信元IP(デフォルト)」および「端末検知パケットの送信元IP(VLAN毎)」にて、それら IP アドレスを設定するようにしてください。

※「端末検知パケットの送信元IP」設定機能は、以下のファームウェアバージョンからサポートされています。

o NetSkateKoban センサ EX / NetSkateKoban マルチVLANセンサ EX-S(NK4-SES-05EX/NK4-SMVLS-EX-01)

⇒ Ver.4.3.11 以降

o マルチVLANセンサEX (NK4-MVLS-EX-B01/1U01)

⇒ Ver.4.3.11, Ver4.4.2 以降

o NetSkateKobanセンサAX(NK4-SES-WB0AX/NK4-MVS-WB0AX)

⇒ Ver.4.4.0 以降

なお、NetSkateKobanセンサAXのファームウェア Ver4.6.4 以降から、「端末検知パケットの送信元IP」のデフォルト設定が、”0.0.0.0″ から “172.16.100.100”(ネットワーク設定の「IPアドレス」設定の工場出荷時設定値)に変更されました。

(更新日:2015/12/25)

例)
o 通常のKobanセンサの場合

  -----------------------------------
     アクティブ検知用IPアドレス
  ===================================
    172.16.0.250
  -----------------------------------

 ⇒ 「端末検知パケットの送信元IP(デフォルト)」
   172.16.0.250

o マルチVLANセンサの場合

  ---------------------------------------
     VLAN  アクティブ検知用IPアドレス
  =======================================
  tag無 172.16.0.250 (ネイティブVLAN)
    100  172.16.100.250
      200  172.16.200.250
       :         :
  ---------------------------------------

 ⇒ 「端末検知パケットの送信元IP(デフォルト)」
   172.16.0.250

  ⇒ 「端末検知パケットの送信元IP(VLAN毎)」
   172.16.100.250,100
      172.16.200.250,200
              :


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