NetSkateKobanセンサにおいてアクティブ検知機能を利用する際に、「端末検知パケットの送信元IP」がデフォルト設定の “0.0.0.0”を利用する設定の場合に発生する場合があります。
Windows 7 以降の Windows OS では、イーサネットインターフェースに固定IPアドレスが設定されている場合、イーサネットインターフェース初期化時に、DHCP client と同様に src アドレスを “0.0.0.0” としたIP アドレス利用確認パケットを投げます。
このタイミングで、Koban センサが送信するアクティブ検知用のパケット(src アドレスが “0.0.0.0” で、問い合わせ先 IP アドレスが Windows マシンに固定設定された IP アドレス)を受信してしまうと、他の端末がその固定された IP アドレスを利用していると認識し、APIPA アドレスを利用する形でインターフェースを初期化してしまいます。
この現象を回避するためには、「端末検知パケットの送信元IP」として他の端末が利用していない IP アドレスを別途割り当てていただき、NetSkateKobanセンサの「アクティブ検知」設定画面にて、「端末検知パケットの送信元IP(デフォルト)」および「端末検知パケットの送信元IP(VLAN毎)」にて、それら IP アドレスを設定するようにしてください。
※「端末検知パケットの送信元IP」設定機能は、以下のファームウェアバージョンからサポートされています。
o NetSkateKobanマルチVLANセンサEX
⇒ Ver4.4.2 以降
o NetSkateKobanセンサAX/マルチVLANセンサAX
⇒ Ver.4.4.0 以降
なお、NetSkateKobanセンサAXのファームウェア Ver4.6.4 以降から、「端末検知パケットの送信元IP」のデフォルト設定が、”0.0.0.0″ から “172.16.100.100”(ネットワーク設定の「IPアドレス」設定の工場出荷時設定値)に変更されました。
例)
o 通常のKobanセンサの場合
-----------------------------------
アクティブ検知用IPアドレス
===================================
172.16.0.250
-----------------------------------
⇒ 「端末検知パケットの送信元IP(デフォルト)」
172.16.0.250
o マルチVLANセンサの場合
---------------------------------------
VLAN アクティブ検知用IPアドレス
=======================================
tag無 172.16.0.250 (ネイティブVLAN)
100 172.16.100.250
200 172.16.200.250
: :
---------------------------------------
⇒ 「端末検知パケットの送信元IP(デフォルト)」
172.16.0.250
⇒ 「端末検知パケットの送信元IP(VLAN毎)」
172.16.100.250,100
172.16.200.250,200
: