1-1.知らない端末がネットワークに接続してきたことをNanoで検知したいのですが、どうしたらいいですか?
正規の端末の「MACアドレス」または「IPアドレス」、接続される「VLAN ID」(Nano(V)の場合)からなる情報を「ホワイトリスト」に登録しておけば、それ以外の知らない端末がネットワークに接続した時に、 「未登録端末」として検知することができるようになります。
※FAQの中では、NetSkateKoban® NanoとNetSkateKoban® Nano(V)をNanoと表記いたします。
1. 導入をお考えのみなさまへ
正規の端末の「MACアドレス」または「IPアドレス」、接続される「VLAN ID」(Nano(V)の場合)からなる情報を「ホワイトリスト」に登録しておけば、それ以外の知らない端末がネットワークに接続した時に、 「未登録端末」として検知することができるようになります。
正規端末を判定するためのホワイトリスト情報を持ち、端末が検知された際の端末のMACアドレスおよび利用IPアドレス、およびその端末が検知されたVLANのVLAN ID(Nano(V)の場合)情報を元に不正端末の判定を行います。
具体的には以下の様なホワイトリスト情報が登録でき、これらのいずれにも マッチしない端末が不正端末であると判定されます。
(1)“MACアドレス”
検知された端末の MACアドレスが登録されている“MACアドレス”に一致すれば正規の端末です。
(2)“IPアドレス”
検知された端末が利用しているIPアドレスが登録されている“IPアドレス”に一致すれば正規の端末です。
(3)“MACアドレスとIPアドレスのペア”
検知された端末のMACアドレスと利用しているIPアドレスが登録されている“MACアドレスとIPアドレスのペア”に一致すれば正規の端末です。
(4)“上記情報とVLAN IDのペア”(Nano(V)の場合)
(1)から(3)の情報と、その端末が接続しているVLANの“VLAN ID”が一致すれば正規の端末です。
(5)"VLAN ID”(Nano(V)の場合)
検知された端末が接続しているVLANのVLAN IDが登録されている“VLAN ID”に一致すれば正規の端末です。
※ 上記に加え、期間情報(開始年月日、終了年月日、各曜日および各曜日の時刻範囲)も設定できます。
同時妨害数の上限は「アクション設定」画面の「返信の妨害用パケットを常時送信する(※)」の設定状況に応じて変わります。
※ 本設定が有効の場合、他の端末から妨害対象端末へのIPv4通信に対する妨害をより強力に行います。
Nanoマネージャをご利用いただければ複数のNanoを一括運用できます。
保守にご加入いただいているお客様はNetSkateサービスセンターから無償でダウンロードできます。
はい、利用可能です。
Nano自体は有線ネットワークにしか接続できませんが、Nanoを接続した有線ネットワークと無線LANを同じブロードキャストネットワークとして運用することで、無線LANの端末も管理可能になります。
ネットワークの詳しい設定方法については、お使いのネットワーク機器、無線LAN機器のマニュアルをご参照ください。
Nanoマネージャを動作させるPCと各拠点に設置されたNanoが直接相互の IPアドレスで通信可能であれば、拠点間の接続がVPNであっても監視可能です。
Nanoは初期状態でDHCPからアドレスを取得するように設定されています。
DHCPサーバが存在しないネットワークの場合は、APIPAと呼ばれる処理によって自動的にアドレスが割り当てられます。したがって、同じくDHCPでアドレスを取得するように設定されているPCなどと HUB で直接接続することで、「かんたんスタートガイド」に記載の手順でkobannano.localでアクセスし、任意の設定をすることができます。
対応 OS | Windows 10(64bit 版)、Windows 11、Windows Server 2022 |
依存ソフトウェア | Java 8(Nanoマネージャが使用するJavaはNanoマネージャのセットアップファイルに同梱されており、別途インストールする必要はありません) |
CPU | Intel Core i5 3.2GHz相当以上 |
メモリ | 2GB以上の空きメモリ |
ディスク容量 | インストール時:500MB以上の空き容量(更にNanoを1台登録するごとに100MB以上の空き容量) |
2. Nanoをもっと知りたい方へ
検知端末一覧画面で、端末の以下の情報が確認できます。
※ パケット情報やMIB情報等から推測しているため、実際のOS名やデバイスタイプ(機器種別)とは必ずしも一致しない可能性があります。
はい、可能です。
「アクティブ検知」機能(デフォルトで有効)の効果により、プリンターなど能動的な通信を余り行わない端末でも高精度に発見することができます。
はい。 同一端末でもIPv6インターフェースがONの端末の検知と通信妨害が可能です。 スマートフォンやタブレット、ウィンドウズ端末で使われているIPv6接続も検知、通信妨害できます。
はい、「アクション設定」画面にて、“メール”通知および“通信妨害”の 実行の有/無を設定することができます。
ホワイトリストが空の状態になっていますので、全ての端末は「未登録」のステータスで検知されます。
いいえ、初期状態では通信妨害アクションは OFF に設定されておりますので、通信妨害は開始されません。
また、ホワイトリストに端末が一件も登録されていない状態では、通信妨害アクションをONに設定しても通信妨害は開始されません。
(メール通知やホワイトリスト登録のアクションは実行されます。)
はい。 端末接続一覧が最大2週間分出力できます。
接続の有無だけではなく、接続した時間帯も確認できるため不審な時間帯の接続や不要な接続の確認にもご利用いただけます。バージョン2.8以降では端末の検知履歴が多い場合、古い履歴も週間レポートに含まれるようになりました。
NanoManagerを併用すると3ヶ月前までのレポートが生成可能になります。
MACアドレスのランダム化は、主に機器のMACアドレス情報をもとにして利用者の位置情報(プライバシー情報)が追跡されないようにするために用いられている技術です。
一般にプライバシーとセキュリティは相反する関係になる場合がありますが、弊社としてはセキュリティの立場に立ち、許可された端末のみが使用できるよう、MACアドレスベースでの端末・接続管理のセキュリティソリューションを提供しております。
したがいまして、Nanoを用いて監視・管理を行うWi-Fiネットワークに接続する端末につきましては、MACアドレスのランダム化を無効にしてデバイス本来のMACアドレスを利用させ、検知・管理できるように運用する必要があります。
具体的には、端末側にて以下の機能を「無効化」する設定を行います。
いいえ、妨害終了後にその端末が接続されたままになっていることを検知し、通信妨害を再開しますので、通信可能になってしまうことはありません。
同時に監視できる端末数はモデルごとに以下の通りとなります。
ホワイトリストへは最大 20,000 件まで登録が可能です。
Nanoが接続されているネットワークセグメント上のルータを交換した場合、 新ルータに対応するホワイトリスト情報が登録されていない場合は通信妨害が 実行されます。
Nanoが接続されているネットワークセグメント上のルータを交換する場合は、 以下のいずれかのような対処が必要です。
上限を超えて接続された端末がネットワーク接続不可の状態になることはありませんが、Nano の性能上、検知の確実さと設定Webページ 等のレスポンスは保証できなくなります。
以下の優先度で端末名を取得します.
はい、Nanoの検知端末一覧での表示については、任意の文字列を設定できます。
ホワイトリストの「端末名」に登録した文字列が、検知端末一覧の「端末名」欄に表示されます。
はい、可能です。
SubGateセキュリティスイッチの設定を適切に行うことによって、
Nanoが正常動作することは検証されています。
検証は以下の機種で行いました。その他の機種についてはお問い合わせください。
SubGate:SG1005G
NetSkateKoban® Nano: BB0AX
最大数を越えた端末については通信妨害されず、通信可能となります。この場合、「検知端末一覧」上の当該端末のステータスにも「妨害中」が表示されません。
3.すでにNetSkateKoban® Nano を導入されたユーザのみなさまへ
Nano (NSK-NANO-BB0AX) および Nano(V) (NSK-NANO-VB0AX) のトップパネルの LED は2つあり、向かって左の "Status 1" LED が緑色、向かって右の "Status 2" LED が赤色に点灯します。
LED はその点灯状態により、それぞれ以下の動作を示します。
NetSkateKoban® Nano の電源を切るには本体の電源ボタンを操作してお切りいただくか または、設定Webページから電源をお切りください。
[電源ボタンを操作して電源を切る場合]
1.Resetボタンを5秒以上押し続けてください。シャットダウンのプロセスが開始します
2.Status1 LED(緑)が点滅し始めたら、Resetボタンを離してください。
3.Status1 LED(赤)が点滅したら、シャットダウン完了です。最後にACアダプタを抜いてください。
[設定Webページから電源を切る場合]
1.画面右上の「センサ設定」をクリック
2.メニュー画面の「システム管理」をクリック
3.システムのシャットダウンで「シャットダウン」ボタンをクリック
セーフモードとは、NetSkateKoban® Nanoが起動されてから最初にログインするまでのモードです。 この間、メール通知と通信妨害アクションは実行されません。 これは運用中のNetSkateKoban® Nanoを他のセグメントに移動させた場合等に、移動先のセグメントに接続されているすべての端末がホワイトリスト違反となって遮断される、といった事故を防ぐためのモードです。
「アクション設定」画面で "セーフモード" のチェックを外すことをおすすめします。初期状態ではチェックが入っており、チェックが入った状態で Nano を再起動すると、再起動後に管理者が Web 画面にアクセスし、ログインするまで全ての通信妨害・メール通知のアクションが停止されます。
お客様からNanoのサポートご依頼時に、弊社または弊社代理店サポートよりNanoの動作ログの取得をお客様にお願いする場合がございます。 Nanoの動作ログの取得方法は以下の通りです。
1.画面右上の「センサ設定」をクリック
2.メニュー画面の「システム管理」をクリック
3.動作ログの取得で「ダウンロード」ボタンをクリック
Nanoが保存しているログのサイズによっては「ダウンロード」ボタンをクリック後、ログの保存画面が表示されるまで数分かかる場合もございます。あらかじめご了承ください。
Windows OS等ではデフォルトで定期的に自動的に変更されるIPv6匿名(一時)アドレスが使われることがあります。IPv6アドレスでホワイトリストを運用する場合は、固定IPをつけた状態でご利用ください。
Bonjourは5353/UDPのポートを利用して名前解決します。ウィルス対策ソフトなどをご利用の場合、そのソフトがもつファイヤウォール機能で同ポートの通信が禁止されていることがありますので、5353/UDP ポートを利用した通信を許可するように設定してください。
NanoのアドレスをDHCPから取得する設定(デフォルト)で利用しているときに、ネットワークケーブルを接続する前にNanoを起動すると、まれにBonjourでアクセスできないことがあります。ネットワークケーブルの接続を確認してからNanoを再起動してください。
無線LANをサポートするブロードバンドルータ等で、有線接続している端末と、無線LAN接続している端末の間の通信を許可するかどうかの設定が必要な場合があります。
「有線⇔無線間通信設定」などの設定項目があるかどうかご確認いただき、許可設定となっていることをご確認ください。
あわせて以下のFAQもご参照ください。
・Q3-8. NanoにBonjourでアクセスできないことがあります。
設定を初期化すると、Nanoに設定したIPアドレスやNetSkateKobanセンサ機能の設定情報が、初期状態(出荷時の設定)に戻ります。
設定の初期化をする際は、シャットダウンを行なったあと、「Nano」からACアダプタの電源コードとイーサネットケーブルを外し、電源がOFFの状態にしてください。
イーサネットケーブルを外したまま「Nano」にACアダプタの電源コードを接続すると電源がONとなり、起動処理が開始します。起動処理中は「Nano」のLEDが以下のようになります。
Status1 LED(緑) 点滅
Status2 LED(赤) 消灯
初期化を行なう場合は、起動処理が完了してLED(緑)が点灯する前に、Resetボタンを2回押下します。2回目は押下し続けて離さないようにしてください。暫くするとLEDが以下のようになります。
Status1 LED(緑) 消灯
Status2 LED(赤) 2拍1休止の点滅(ピピッ,ピピッ)
この状態になった時にResetボタンを離すと、初期化処理が開始されます。初期化処理中のLEDは以下のようになります。
Status1 LED(緑) 消灯
Status2 LED(赤) 点滅
※ Resetボタンを離す前にLED(緑)が点灯となった場合は、起動が完了しているため、初期化の処理は行われません。
アクション設定の通信妨害、メール通知などの設定の変更は、変更した「後に」検知された端末に対して有効となります。
設定変更時にすでに検知されていた端末を再検知させるには、以下のいずれかを実施します。
WebヘルプやFAQを参照してもNanoに関する問題が解決できない場合は、Nanoをご購入いただいた代理店サポート窓口までご連絡ください。
製品に関するお問い合わせは、「サポート&アップグレードサービス登録確認書」の「○サポート窓口・サポート受付時間」に記載の窓口までお願いいたします。
また製品のバージョンアップ情報は、弊社ホームページのトップ画面の「お知らせ」欄にて告知しております。
製品のダウンロードは、NetSkateサービスセンターをご参照ください。製品に関するリリースノート、ソフトウェアおよびドキュメント等がダウンロードできます。
NetSkateサービスセンターは以下のリンクからアクセスできます。
https://www.cysol.co.jp/NetSkateSvc/
Nano マネージャから全ての管理対象の Nano に対して、以下の宛先の通信ポートを使用して通信を行います。
はい、問題なく可能です。ただし、以下の点にご注意ください。
「アクティブ検知」の設定を見直すことで改善が見込めます。
「アクティブ検知」設定の "検索範囲設定" に、お使いのIPネットワーク毎のIPホストアドレス範囲を全て含むように設定して「保存」した後、Nanoを再起動してください。
いいえ、Nano では検知対象アドレス範囲を定めてそれ以外を検知対象外とすることはできません。
このようなネットワークセグメントでは、ネットワーク内のすべての端末が検知対象となります。
お使いの冗長化方式で使用される、全ての MAC アドレスや IP アドレスを仮想のものも含め漏れなく登録ください。(冗長化の方式やそれぞれの詳細についてはサポート対象外となります)
レイヤ3 VPN で接続された端末は監視できません。
社外から携帯端末やノート PC などで社内 LAN に VPN 接続を行う場合、一般的に レイヤ3 VPN が利用されます。
この場合、接続された機器の MAC アドレスは社内 LAN 上の通信に使用されることはないため、 Nano で監視することはできません。
監視できません。
はい、Nano に設定した IP アドレスへの通信が可能なよう LAN や VPN などのネットワーク接続を準備いただければ、可能です。その場合、 Nano に適切な「デフォルトルータ」が設定されていることもあわせてご確認ください。
Nano の「SNMP トラップ連携設定」「Syslog 連携設定」により ForitiGate と連携可能なものは以下になります。1台のNano にはこのうち1つの組み合わせのみを設定、利用することができます。(例: Syslog - fgTrapAvVirus)
FortiGate 側の当該機能および設定方法につきましては、FortiGate 製品附属の資料、FortiOS Handbook をご参照下さい。
接続された全VLANに対して単一のMACアドレスを用いて通信する仕様の機器を接続していると思われます。この場合、特に異常ではありません。 ただし、そのような機器をMACアドレスベースでホワイトリストに登録する際は、通信する可能性のあるVLAN全部、または「全て」を指定して登録してください。 想定外のVLANにおける検知や通信妨害などのアクション実行を避けることができます。